皆様こんにちは。
FAロボットマネジメントの三輪です。
今日は多品種少量生産かつ付加価値を生まない工程の自動化を行うために必要な投資額の抑制方法について述べて行きたいと思います。
前回のコラムでは付加価値を生まない工程の自動化は難易度も高く自動化効果を省人効果だけで考えると採算が合わない為いつまでも自動化に踏み切れない。
あくまで10年20年先を見据えてリスクヘッジとして計画的に必要最低限の投資かつ補助金を活用しながら進めていく必要があると述べていきました。
それではどのようにして自動化投資額を抑えていくことが出来るのか?
結論から言うと自社で機器選定、設置、運用まで全てやってしまう事が最良です。
当たり前ですがやはりこれが1番です。
では何故これが出来ないか?
専門知識を持っていないから。
失敗したくない。
そういうことに手を回す余裕がない。
対応出来る人材がいない。
ほとんどはこのような理由からでしょう。
では、出来る様になりませんか?
という事です。
大手製造メーカーでは生産技術部門があり、会社が費用を出して技術者を教育しています。そしてある程度の現場の自動化などは生産技術部門で完結してしまいます。
つまり、中小製造業もこのような工程を自動化出来る人材を育てていく事が出来れば、長期的な自動化戦略に対して圧倒的なコストメリットが生まれるという事です。
実際に現場の自動化を積極的に推進している中小企業はこのような人材を確保しています。
というより、現場の自動化を推進する事で生産技術人材を育成しています。
つまり目先の工程の自動化を人材育成のツールとして活かしています。
折角の現場の自動化する機会を業者やメーカー任せにしてしまったている企業も多いのではないでしょうか。
その結果、設備に不具合があっても業者任せ、仕様変更や改良が必要でも業者任せになってしまいいつまでも自動化の知見を社内に蓄積出来ないという風になってしまう。
これでは自動化を検討した時に投資額を抑える事は難しいでしょう。
特に多品種少量生産の付加価値を生まない工程などは、完璧に自動化する事は非常に難しいです。
でも部分的であれば簡単な作業はたくさんあるはずです。
業者任せにするのではなく、少しずつでも社内で自動化していく事とその過程を通して人材を育成していく事が出来れば、社内に自動化の知見が蓄積し、自力で様々な工程の自動化が進んでいく事でしょう。
特にロボット活用のスキルは社内に蓄積していただく事をオススメします。
協働ロボットでも産業ロボットでも種類は問いませんが、ロボットを自在に扱う事が出来るようになれば、あらゆる工程には転用が効きます。
そのような人材を育てる事が、製造工程全体の直接人員の削減と人員不足へのリスクヘッジ、設備投資額の抑制につながり、長期的に見て大きな競争力を保有することになるという風に思います。
これまで現場での作業をしていた人を生産技術者として育成し、現場の自動化を加速させる。
それこそ人DX(デジタルトランスフォーメーション)の本質のように感じます。
次回は多品種少量生産工程の自動化についてどのように進めていくべきかについて述べていきたいと思います。
FAロボットマネジメントはロボット化自動化を推進する日本の中小製造業を全力で応援します。
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