Assignment
製造業の課題
製造業が抱える課題
人に依存している環境と人材不足がもたらす影響
人材不足な製造業
新卒者の製造業への入職率は全新卒者の10%程度だと言われており、更にそのうちの50%は従業員1000名以上の大手製造メーカーに入職するというデータがでています。
そして企業規模が小さくなるにつれて入職率は下がっていき、従業員50名以下の企業になると入職率は1%程度しかいないという事です。
品質の維持管理
製造工程で品質を作りこむ工程には熟練の作業者が必ずいるものですが、その工程には必ずその人しか知らないカン・コツ・急所があります。それはノウハウであったり技能であったりするものですが、その知識・経験を伝承しなければ維持は不可能です。未経験の新人を職人にまで育成する期間は長く必要としますが、労働人口が減っていく環境下で技術の伝承はますます困難になっていきます。
高齢化と退職率の増加
多くの工程で人手に頼っている企業は事業そのものの継続が危ぶまれる事態になるでしょう。
特に3Kと呼ばれる作業については、肉体的にも精神的にも負荷が高い為、高齢化により作業についていけない人員が増えていく事で、わずかな若い人材が変わりに3K作業を行うことになり、結果的には退職率が上がる事になるでしょう。
低い労働生産性
この20年間、日本の労働生産性はずっと横ばいのまま低い水準を保っています。製造業においても同様の傾向があり、20年来変化していない工法や生産体制は非常に多く残っています。結果として、製造業は利益率が低く、従業員の給与レンジも上がらない為、新たな人材の確保が困難となっています。デフレ環境の影響も多くありますが、それでも、価値を生まない作業に工数が多く割かれている事が大きな問題です。
設備能力の余剰
工作機械や包装機など自動機で処理能力の高い設備を保有している企業も、肝心な部品の投入や排出・検査・運搬を人任せにしている場合がほとんどです。
人材が不足する事で設備が稼働出来ない場合や、加工タクトを落とす必要となってくるでしょう。そうなれば、高い設備の能力が発揮出来ず時間当たりの生産性は低下していきます。
デジタル人材不足
中小の製造業の企業様には、それぞれの加工の分野において高い技術を保有している職人さんは沢山いらっしゃいますが、ロボットを初めとしたデジタル機器を自由自在に操れる人はそういないはずです。
工作機械のNC化によってCAM系の知識保有者は増えているものの、デジタル機器を活用して現場作業を改善できるような人材は非常に少ない為、すべてがアナログ的な発想で執り行われます。
人材不足は従業員だけじゃない
経営者の高齢化と事業の継承
FAロボットマネジメントの考える今後の製造業経営は
属人的作業の自動化・ロボット化 × 労働生産性向上 × 職人技能の伝承
にあります!!